箱根駅伝と技能オリンピック
正月、久しぶりに箱根駅伝を往復完璧に見ました。この日の為に頑張ってきて、選ばれ、選ばれなかった仲間達の思いを背負って、襷を繋ぐ若者達のレースに心から感動しました。あの襷というのは不思議な力を持っているんですね。途中、脱水症状やアクシデントの怪我があった選手が何人かいましたが、彼らは倒れても、足がもう限界に達していても気持ちは前を向き、その遥か先で待つ仲間にこの襷を渡すまでは!と動き続ける。監督が駆け寄ると、仲間の汗が染み込んだ襷を握り締め、またフラフラと前に進もうとカラダが動いている、個人の競技ならば今後の選手生命のことを考え棄権しているかもしれない。しかし、この襷を渡さなければいけない仲間が待っている。襷を渡さなければ記録も残らない。だから、命を掛けてでもこの襷を運ばなければ!という凄いドラマが展開されました。参加した全チームに凄いドラマがあったに違いありません。「根性、根性」という言葉がダサイと言われて随分経ちますが、この若者達を見た人々はきっと素晴らしい、感動と勇気を得られたことと思います。僕も「最後まで諦めないこと、一生懸命になること」が、こんな素晴らしいことなんだと改めて教えられました。
今日、TVで技能オリンピックで素晴らしい結果を出した20前後の若者たちの番組があり、これまた感動ものでした!電工、石工、庭園、お菓子作り、板金などなどの技能を世界中から集まった職人達が競うのですが、日本代表の若者達は素晴らしい結果を出しました!ホントに資源のない日本にとって彼らの技術力は日本の大切な資源であると感じました。スタジオにいる彼らの表情は普通の若者ですが、ものを作る時の彼らの表情は気迫に満ちていて素晴らしいものでした。
ニュースでは少年犯罪が毎日のように報道されていますが、日本には駅伝選手や職人を目指している彼らのような若者もたくさんいるんだな・・と嬉しくなってしまいました。少年犯罪には我々大人にも責任があります。ああ、反省反省です。今年は環境問題についての話題が益々増えていきそうです。人間が壊したものは人間にしか修理できない。問題は大人たちですね・・・頑張りましょう!今年もよろしくお願いします!
役所 広司
2008年1月14日 | 固定リンク