2009 正月
明けましておめでとうございます。
2008年は殆ど映画「ガマの油」に時間を費やし、昨年12月、ようやく完成しました。
監督という大役を与えられ、また俳優としても出演という、僕の人生の中でも大事件でした。俳優をやりながら監督というのはスタッフ、キャストの助けが大きい。「ガマの油」のスタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました!感謝です。お陰さまで、僕にとって、この「ガマの油」は大好きな映画になりました!スタッフ、キャストの皆さんにも愛される映画になっていれば、こんなに嬉しいことはありません。
さて、これから僕に出来ることは、この映画を一人でも多くのお客様に観て頂く為に頑張ることです。と言っても、今まで出演した映画でも宣伝をしてきましたが、アピールが下手クソな自分のことは重々知っているので、この映画のことをどう観客の人々に伝えればいいのか、今から不安で一杯です。
日本映画の巨匠たちの、「自分の作った映画のことは、映画で語っているのだから映画について語るのは無意味だ、映画は観客が観て感じ、語るものだ。」という名言を聞いて、なるほど、その通りだ!と思っていましたが、勿論、そんな贅沢は今の僕には許されません。頑張ります。
でも、映画はスタッフ、キャストが限られた時間、予算の中で、いや、それ以上の頑張りの中で作られたものです。下手な宣伝活動で、映画に惨めな思いはさせたくない、という気持ちと、だからこそ一人でも多くの人に観て貰いたい、という気持ちです。
2009年6月 映画「ガマの油」は公開されます。
色んな見方、感想があると思います。今度は自分を含めてスタッフ、キャストが、わざわざ劇場まで足を運び、貴重な時間をこの映画の為に割いて下さった観客の皆さんに感謝する時が来ます。ドキドキです。
でも、いい意味で何か感じて頂けるとこんな幸せなことはありません。
今年はどんな一年になるんでしょう?
世界的な不況はいつまで続くのか?
アメリカの大統領オバマ氏が来日して、何を変えてくれるのか?
僕に関して言えば、今年は春に、ドイツ、フランスの合作映画の企画があり、準備もしていましたが、ドイツのメインの出資が、昨年暮れに急遽キャンセルになり、撮影が延期になりました。ヨーロッパにも不況の波が・・・映画にも影響を及ぼし始めているのでしょうか?
昨年末、4年振りにフジテレビのドラマに出演しました。監督は、杉田監督。
流石の粘り強い演出で、仕上がりが楽しみです。
今年も上手くいけば、大好きな監督の作品に参加できるかも知れません。まだ決定ではありませんが・・・。映画はクランクインするまで分かりません。いや、クランクインしても中止になる可能性だってあります。 一つ一つ、心を込めて向き合っていこうと思っています。
一日は、365分の一、一年は80年生きたとして80分の一、改めて、大切にしたいと新年に思いました。面白い一年にしましょう!
2009年1月4日 AM 2時26分 役所 広司
2009年1月 4日 | 固定リンク