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2009年6月

2009年6月 2日 (火)

いよいよ「ガマの油」旅たち秒読みです

またまた、ご無沙汰しておりました。

映画「ガマの油」を一人でもたくさんの方に観ていただきたく、たくさんの方たちに取材をしていただきました。取材をしていただいた方々には好意的にこの映画を紹介していただき感謝いたします。

この映画に参加したスタッフ、キャストの皆さんにはどうやって感謝の気持ちをお伝えすればいいか分かりません。数々の取材で「映画が出来たのは、この映画に参加したスタッフ、キャスト、関係者の皆さんのお陰です!」と言いました。取材してる方たちにとっては、在り来たりで面白くない答えだったかもしれませんが、これだけは外せない自分の心境でした。

地方の劇場で試写会をやってもらい、各劇場のスタッフの方たちからも温かいおもてなしやお言葉をいただきました。仙台の劇場では、控え室のホワイトボードいっぱいに劇場スタッフの方たちの映画の感想や応援メッセージやガマのイラストなどが書いてあり、感謝感謝でした。ありがとうございました。

また、映画の宣伝になるということで、宣伝部に薦められ、恥ずかしながら「監督の油」(ポプラ社)という本も出させていただきました。僕の生い立ちから、映画の現場、影響を受けた監督たち、絵コンテ、現場の写真などなど、楽しんでいただければと思います。

原作「ガマの油」(ポプラ社 著者 うらら)も出版されています。これは脚本のうららさんが、映画とは違う角度から、拓也、秋葉、光という登場人物たちの一人語りで書かれたもので、映画を観る前でも観た後でも楽しめる小説になっています。いわば映画「ガマの油」の攻略本的な面白い本です。及ばずながら挿絵なども描かせてもらいました(笑)

あと絵本「ガマの油」(光文社)映画「ガマの油」からヒントを得て出版社の方が書かれたものです。ネット販売では著者 役所広司 となっていたようですが、それは担当の方の手違いで、僕は本作りに協力させていただいただけです。角さんの絵がとても魅力的です。

こうして色々な形でこの映画を知っていただこうと、この一年、”ガマの油漬け”になりました。  映画について話すことがいかに難しいか痛感しました。言葉に出来ないことを映画にする訳ですから、話せば話すほど、これでよかったのか?間違ったことを言ってるのではないか?と不安になります。しかし、とうとう、いよいよ、この「ガマの油」という映画はお客さんの前に出て、ひとり立ちしていく時が来ました。楽しんで貰いたい、ふっと大切な人たちとの思い出に浸って欲しい、映画館を出るとき晴れ晴れとした笑顔がこぼれるといいなあ・・・などなど。監督として願い望むばかりです。

スタッフもキャストも今は色んな現場で仕事しているでしょう、誰かに「おお、ガマやってたんだって、観たよ、面白いじゃん」って言われて、「あ、そおう?」とニャッと皆の顔に笑顔が浮かべば、なんちゃって新人監督としては、こんなに嬉しいことはありません。棚から牡丹餅です!

六月六日から上映です。200、300館という公開の映画ではありませんが、どうぞ劇場に足を運んで下さい。

                      2009 6月2日   役所広司

2009年6月 2日 |