ヴェネチア映画祭
初めてこの映画祭に参加しました。
カンヌとは違って、のんびりした雰囲気の映画祭でした。
しかし、上映会の時は1200人という客席は満席でした。
このリド島という小さな島の、何処にこんなに人が居たんだ?!という賑わいでした。
上映中は、会場の笑いやどよめき、やんやの拍手で映画「十三人の刺客」は盛り上がりました。会場のお客さんが、14人目の刺客になって戦っている雰囲気でした。エンドロールで会場が明るくなり、観客は温かい拍手で我々を祝福してくれました。
子供の頃、ばあちゃんに連れていって貰った、時代劇映画で観客が声を出して反応したり、正義の味方の活躍に手を叩いて観る映画館のことを思い出しました。
上映後レストランでスタッフと祝杯をあげている時、女優のティルダ・スウィントさんやバベルの脚本のギジェルモ・アリマガさんから映画をすごく楽しんだ!との言葉を頂きました。
ホテルでは各国のジャーナリストたちがニコニコしながら僕に向かって、奇声をあげてチャンバラの真似をして、侍みたいな顔をして祝福してくれました。
とにかく、ここヴェネチア映画祭での「十三人の刺客」の上映は大成功だったと思います。
2010 9月11日 役所広司
イタリア ヴェニス リド島にて
2010年9月11日 | 固定リンク